運動ダイエットをしたくない人でもポジティブ思考で運動意欲が高まる科学的理由

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ポジティブであることは、精神的な健康を維持・向上することに大いに役立つものですが、実は前向きな日々を生きるだけで、生涯に渡る運動量や身体活動量、運動機会や習慣に違いが出るものなのです。

米国・チャップマン大学などの研究チームが過去に主導した研究では、精神面で健康的である人は、そうではない人と比較し、10年後でも運動や身体活動に積極的で、活動量も大きいことが分かっています。

この研究結果では「運動をはじめ、続けるためには良い心理状態を保つことが良い影響と動機を与えていく」とする結論を、研究者たちが述べています。

この研究は中年〜高齢者を対象にしたものですが、今回はこの精神面の健康、つまりポジティブさと運動・身体活動や意欲に関するアメリカの研究結果をご紹介していきます。

ポジティブ思考で運動意欲が高まり、運動習慣が身に付く科学的理由とは?

米国のチャップマン大学の研究チームは「心の健康と、運動・身体活動の間には強い関連性がみられる」ことを指摘しています。

太陽の下でヨガ、精神統一

Image Credit:Girl Yoga Exercise Beach Woman Sand Meditation / MaxPixel

これは以前からも指摘されており、運動や身体活動が人々の心身の相関と、さまざまな形で影響し合っていることが報告されているのです。

ジュリア・ベーム氏(チャップマン大学心理学部・行動健康学科)率いる研究チームは、イギリス人50歳以上9986人を対象に、11年間の追跡調査を実施しており、次のような結果が発表しています。

研究で判明したポジティブ思考とそうではない人の運動や身体活動量の違い

この研究は参加者の平均年齢が63.7歳で、中年〜高齢者に絞られています。 参加者たちは心理テストを受け、自己現状のへの自己評価などを行っています。

心理テストでは、自己受容要素の「自分の個性的なところが好きか、嫌いか」、自立性要素の「意見が合わない時の自分の意見には自信があるか、ないか」などを調査されています。

運動するか迷っている女性

この他にも、環境制御要素の「自分で人生をコントロールしていることを感じるか、感じないか」、成長や目的要素の「新しい経験や考え方に挑戦することにどう思っているか」「人生を無駄に過ごす人と自分は違うと思うか、思わないか」などが項目になっています。

研究チームは11年間の追跡調査中に、運動や身体活動量を基準に参加者たちを4つのグループに分類し、職場とプライベート時間での身体活動の頻度や強度を6度調査しています。

ポジティブな人は活発的で、運動や身体活動の量が1.28倍も高い

この研究の結果、人生をポジティブに生きていない傾向にある人よりも、人生をポジティブに生き、精神面の健康を保てている人は、運動や身体活動の量が1.28倍も高い傾向にあることが判明します。

同時に、精神的に不健康である要因の影響で、運動や身体活動を積極的におこなっている割合は0.79倍ほど減少することも報告されています。つまり、落ち込んでいたり、ネガティブであることは運動意欲を低下させ、活発的な活動の妨げになっているという結果です。

研究を主導したジュリア・ベーム氏は「運動習慣のない人は、必ず運動習慣を身につけることに手こずっている」ことを強調し「心理面にも配慮することが、日々の身体活動を増やし健康を維持するために必要である」とアドバイスしています。

人はポジティブ思考で運動意欲を高め続けることができ、運動を積極的におこなう

ベーム氏は「今回の研究で、心理的な幸福度レベルが高いポジティブな人は、10年間で運動や身体活動のレベルも高まる傾向にあることが分かった」と話し、ポジティブ思考で幸福度レベルが高いことで運動意欲を高め続けることができ、中高齢者でも運動を積極的におこなう傾向になることを示唆。

みんなで運動意欲を持ってエクササイズする姿

Image Credit:Exercise / Free Stock Photos.Biz

人は中年期を過ぎると、運動や身体活動性の度合いが減少する傾向にあり、75歳頃からは極端に身体活動の機会や量が低下することが分かっています。ベーム氏はこれらのことを踏まえ、次のように伝えています。

「身体的な健康を維持することは重要であり、ともに心の健康を維持する必要があります。運動を続けるために良い心理状態を持ち、保つことが運動習慣へと導き、運動をはじめる良い動機付けになることでしょう。」

なお、別の研究では人生に満足感や充実感を持っているポジティブな人は、そうではない人と比べ、5年後に心臓病、心血管疾患、脳卒中、がんを発症するリスクが低い傾向にあったことも判明しています。

ポジティブ思考で運動意欲を高め、運動・ダイエットを積極的に取り組もう

ベーム氏は、今回の研究結果を踏まえても「心の健康を保っている人は自然と運動や身体活動を積極的におこなう傾向にある」と結論付けており、ポジティブであることが結果として病気になりにくく、病気後の良好にも関係しており、人生の健康寿命にも繋がっている可能性を示唆しています。

また、別の研究では、エクササイズや運動ダイエットを友人や仲間とおこなうことで、意欲的にやりやすく、そして運動意欲の維持や向上につながりやすいことが分かっています。同時に、友人や仲間とともにダイエットすることによって、成功率や達成感の向上にもつながることが分かっているのです。

友人や運動仲間と励まし合い、ポジティブに運動・ダイエットする事も運動意欲の維持・向上となる

仲間と一緒に楽しく運動ダイエット

この研究でも、体型維持・改善のための運動やダイエットなどの「目的意識」を人と共有することで、運動やダイエットのモチベーションが高まり、ポジティブに運動をおこなえることが意欲向上の要因になっていることが報告されています。

運動ダイエットをしてみたいと思う気持ちはあるけれど、つい「運動・ダイエットをしたくない…」と思ってしまい、運動が続かなかったり、意欲が湧かない人は、まずは日々をポジティブに生きてみる工夫をはじめてみる事が良いでしょう。

また友人や運動仲間を作り、お互いで励まし合いながら、楽しくポジティブに運動やダイエット、エクササイズに取り組んでみる事が、運動を好きになるキッカケや、運動を習慣付ける動機にもなっていくのです。

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